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エニアグラムというもの
自己理解、他者理解を深めてくれるツールとして、エニアグラムを学んでいます。人の性格は9つに分けられる、というもの。幼い頃の、親との関わりの中で身につけた生存戦略から、性格は出来るという考え方に基づいています。
エニアグラムを学んで自分のタイプを探していくことは自己探求にも繋がって、自分ってこういう人間なんだなぁ、これでいいんだなぁ、とじっくり自分を見つめられるようになります。
あたしは昔から自分のことを、とても悲観的な人間なんだと勘違いして生きていました。それは、自分のタイプの心の健全度か落ちた時になる部分。実はとても楽観的な人間だと知った時、とても驚いたのを覚えています。学ぶと新たな発見もあって、とても面白いので、エニアグラム、知らないのであれば、是非自身を探求するためにも、お勧めします。
今回はあたし自身がタイプ9であり、最近色んな方から、タイプ9の怒りってどうなのよ、と聞かれることが多いので、ブログのほうにもシェアします。
エニアグラムタイプ9ってどんな人?
エニアグラムのタイプ9はとてもマイペースで、面倒くさがりで、ぼんやりしていたり、まったりしている方が多い印象です。
人の話を聞くのが上手で、人をよく見ています。共感能力も優れていて、その人を受容し、いつも穏やかなイメージを持たれることが多いです。自己主張は得意ではありません。みんなの言う意見に納得できることが多いので、自分は言わなくてもいいかなーとなることも。
本などで紹介されている判断の1つとして、パーティ会場でのタイプ9の振る舞い方の例えがあるのですが、
にこやかに微笑んで色んな人と話して頷いているけれど(自分からは話しかけず、話しかけられたときに対応。必要なときは自分で話しかけにいくけれど、そうでなければ話しかけにはいかない)、気持ちは引いていると表現されます。
人と一緒にいられるし、いるのも心地よさを感じることもあるけれど、1人の時間もないとしんどくなることがあります。
周囲の人がうまくいっていれば問題がない、と思っているところがあるため、自分の強い感情を押し殺すこともあります。
エニアグラムタイプ9の怒り
そんな穏やかそうなタイプ9なのですが、突き動かしている感情は「怒り」です。
これだけは譲れない、干渉されたくないところに触れてしまうと突然怒りを爆発させます。
もちろんタイプ9の人たちは、その前にはある程度態度で示しているつもりなんです。わかりにくいけれど。
暗黙の抵抗、とよく表現されますが、自分の考え方に合わないことを押し付けられたときによく沈黙を落として、相手との間にシャッターを閉めて抵抗する。これは、あたしの感覚では怒りというより諦めに近いかなと思います。
一貫性のない指示出しや、自分なりに計画してやっている仕事があるのに突然仕事を割り振られたり、急かしたり。そういう、自分の価値観や感覚に合わないことをされると最初は押し黙ったりして抵抗します。
ここで相手が気づいてくれることを、実は期待してるんですね。
でもそれでも気づいてもらえないとわかったらもう怒りは爆発してしまう。
タイプ9から思ってもみなかった行動を起こされるので周りは動揺するのかなと思います。
ただ、怒りを爆発させることができる場所というのは、タイプ9にとって、とても大切な場所でもあります。自分を出してもいい場所でもある、ということなので。
あたしの友人が、タイプ9の怒りを出すときは生きているエネルギーを感じる、と表現していたのですが、普段自分を感情を押し殺して周りに合わせようとしているところがあるので、これだけは譲れない!っていうものを見つけられる、という面では、自分にも大切にしてるものがあった!と気付けるので自分のエネルギーを感じるのかもしれません。
まとめ
自分の気持ちに気づいて欲しくて、構って欲しくてふて寝してみたり、いじけてみたりする。
タイプ9は、相手にわかってほしい気持ちで押し黙るので、そこに気づいてあげると関係性は深まるのかなぁと思います。